能面教室、課題３作品（小面、翁、般若）の次は各人が自分の制作したい能面に挑戦が可能との事で「朝倉尉」に挑戦させて頂くことに！

２０２２．１１．１４．

能面教室、課題３作品（小面、翁、般若）の次は各人が自分の制作したい能面に挑戦が可能と
　いう事で「朝倉尉」に挑戦させて頂くことに！
　幸運なことに、自分が入会させて頂いた令和元年１０月２５～２７日に「第７回 三条面怡会 能面作品
　展」が開催され、先生の特別出品「朝倉尉」を見させて頂いた時に、人生を実直に歩んでこられ、苦労の
　連続の中でも、やり切った男の哀愁的なものを感じ、自分の人生観と照らし合わせ、何時か自分も作れた
　らなと強い衝撃を受けました！
　まだまだ入会３年目の新人の立場で、恐れ多いお願いだとわかってることですが、自分も来年７２歳
　年男です！
　皆さんの様に、年に数個の作品を制作される方々と違い、１～２年かけて一作品を完成する自分！
　勇気を持って、先生にお手紙をお出しし自分の正直な気持ちをお伝えし、本日、先生の許可を頂く事が
　出来ました！
　そして、本日、先生が制作にかかわる材料、資料等をご用意下さっており、感激でした！
　笑って下さい、余りの嬉しさに材料費等のお支払いをすっかり忘れて、先生がお帰りになってから、
　気付く始末！
　自分より数ヶ月遅く入会され、７～８作目の完成も間近で何時も制作上のいろんなアドバイスを下さる
　方が…『「朝倉尉」は、すげ～難しいよ！』の一言！
　お陰様で負けず嫌いの小生、闘争心に火が付きました！(笑)
　完成までに、どのくらいかかるかわかりませんが、必ず完成させるぞ！…有言実行ですわ！(*^-^*)
　

　入会時から今日まで、能面は忠実に同じように再現して作るものだと思って能面を打ってきたが…
　本日、先生から頂いた「朝倉尉」のお写真や、先生がお貸し下さった本「面打ち入門」を見させて頂くと
　その時代、背景等によって、能面師の作られる能面は、例え「朝倉尉」でも顔の表情であったり、彫の
　形状がかなり違う事もあるんだという事がわかった！
　自分が先生の「朝倉尉」を見させて頂いた時は、人生を全うした男の哀愁的且つ情愛的なものを強く
　感じたのですが、今日頂いた「朝倉尉」は正に苦悩のそのものを表現してるように感じました！
　先生が選んで下さった「朝倉尉」、完成まで先生のご指導を頂きながら、心を込めて打ちたいと思う！
　能面に関する専門書、ユニークな漫画等何冊かお借りさせて頂いた中で一番わかり易い手引書の様に
　感じた！
　最初にこの本を読む機会があれば、また違った心構えで制作出来たのではと感じる一方で、ただまねて
　作ることに集中し、失敗しながら学ぶことや、自分の個性が作品の中で表現できなかった様にも思い
　ますね！
　自分にとって、大変わかり易く、奥の深い「面打ち入門」書でしたね！(*^-^*)
　

　朝倉尉（あさくらじょう）…農民・漁師などの庶民的な相貌で親近感を感じる面
　　室町時代は能面の創作期で、越前の面打師「福来」が創作し、領主朝倉候に献上したことからつけ
　　られた名前との事！…感想は人生をやり切り、心身共に充実してる健康的な彩色に感じる！
　　

　　今回、自分が制作予定の「小牛清光」面打ち師の朝倉尉…福来よりも古い時代の面打ち師
　　感想は見るからに、福来の朝倉尉とは全てに対照的に感じ、人生の表裏を知り尽くした深みのある
　　表情に感じる！
　　
　
　般若、完成に向けて、これからが正念場！
　今日は、能面表面に胡粉を数回塗って終わってしまいました！(*^-^*)
　制作途中に削り過ぎて、かなりの箇所に修正してしまったので…なかなか表面が滑らかになりません！
　家でも数回上塗りが出来るように、胡分を作って頂きました！
　お仲間より、般若を作り始めて、どの位たってるねと言われてしまいましたが…
　焦らずに、人よりも時間を掛けて、この工程をしっかりやりたいと思ってます！